塗料の機能

塗料雑談第5回目は機能性塗料についてご紹介します。

塗料の基本的な役割となる素材の保護や美観(見た目を良くする)といった目的以外の機能を持っている塗料の事を機能性塗料といいます。

その種類は、各塗料メーカーのたゆまぬ研究と努力の結果、年々増加しており、沢山の種類があります。

今回は、その中でも代表的な物を紹介します。

防虫防腐塗料

野外に利用する木材、木部に浸透する(染み込む)塗料であり、虫やカビ、腐りから保護する塗料です。

ウッドデッキやラチス(ウッドフェンス)によく使われています。

カラーバリエーションが豊富なため、色の好みに合わせて塗ることができます。

塗料例:ナフタデコール

サビ止め塗料

鉄部に使う塗料であり、サビを落とした後塗る事によってサビを抑えられる機能があります。

塗料例:サビカットⅡ

防汚塗料

汚れが付きにくい塗料、または自浄作用によって、付いた汚れを分解、拡散したり、雨で洗い流したりする塗料のことを指します。

塗装する場所の環境によって汚れの種類が異なるため、どういった汚れを防ぎたいのかを明確にして塗料を選定することをお勧めします。

塗料例:ナノコンポジットW

防塵塗料

コンクリート床用の塗料で塵や埃の出にくい仕様のものを指します。

病院や学校、一般倉庫や塵埃を嫌う精密機械の工場など、様々な施設の床によく使われています。

塗料例:ハイフローン床美人

自己補修塗料

付いた傷を補修する塗料です。現在、一部の車に使用されています。

大きく削れてしまった所は戻せませんが、擦り傷ならば滑りやすい表面と弾力のある構造で目立たなくします。

塗料例:自己治癒クリヤー

耐熱塗料

高温になる場所に塗る塗料です。

家庭や工場の加熱される箇所、数年前まで学校に置かれていた焼却炉などにも塗られていました。

耐熱温度も300℃、600℃等様々な温度が設定されています。

塗料例:スタンダードシルバーフジ・ガンマー

遮熱塗料

太陽光の近赤外線を反射し、建物が受ける熱の影響を低減することで、室内の温度上昇を防ぐ塗料を指します。

屋根に使われることが多いですが、外壁用の塗料もあります。

塗料例:シャネツロック

以上が代表的な機能塗料です。この他にも様々な機能性塗料があります。

興味がある方は是非調べて見てください。